「チネイザン」という言葉を聞いたことがありますか?
もしかすると、初めて耳にする方も多いかもしれません。
チネイザンは、お腹(腹部)に触れながら、自分自身の内側へ意識を向けていくアプローチです。
現在、「チネイザン」と呼ばれるものには、さまざまな流れや考え方があります。
私が学んでいるチネイザンのひとつは、マスター・チア(Mantak Chia)によって体系化された、タオ(道教)の思想を基盤としたチネイザンです。
タオでは、身体と心は切り離されたものではなく、互いに影響し合うものとして考えられています。
お腹は、食べたものを消化する場所であるだけではなく、日々の緊張や感情、私たちが抱えているものにも意識を向ける場所として大切にされています。
ただ、私がチネイザンを届けたいと思った理由は、単に「お腹にアプローチする施術だから」ではありません。
身体を入り口にして、自分自身とつながり直す時間を届けたい
そう思ったからです。
私がチネイザンに出会ったきっかけ
私が初めてチネイザンに出会ったのは、タイ・チェンマイでの経験でした。
その時、施術を受けた後に印象に残ったのは、お腹だけではありませんでした。
お腹を中心に身体が温かくなり、頭までふわっと軽くなるような感覚。
考えすぎていたことや、知らないうちに抱えていたものが、少しほどけていくような感覚がありました。
「身体と心は、こんなにもつながっているんだ」
そんな気づきがありました。
そして、それまでにもチネイザンを受ける中で、身体に意識を向けることで、自分でも気づいていなかったことに出会う経験がありました。
「こんなことが自分のストレスになっていたんだ」
「私は、こんなふうに頑張っていたんだ」
身体を通して自分自身を知っていくことは、苦しいことだけではなく、新しい自分に出会う楽しさがあるということを感じました。
身体は、いつも小さなサインを送ってくれています
私たちは、毎日の生活の中で知らないうちに頑張っています。
仕事や家族のこと。
周りへの気遣い。
「ちゃんとしなきゃ」という責任感。
頑張ることは、決して悪いことではありません。
でも、頑張ることが当たり前になってしまうと、自分の小さな変化に気づきにくくなることがあります。
例えば、
- いつも周りを優先して、自分のことは後回しにしてしまう
- 疲れていることに気づいていても、まだ大丈夫と思ってしまう
- 頑張っているのに、自分では頑張っていると認められない
- 身体に力が入っていることが多い
- 本当はどうしたいのか、自分の気持ちがわからなくなることがある
そんな時、身体は言葉ではなく、感覚を通して小さなサインを送ってくれているのかもしれません。
身体の声を聞く、その先へ
ここで、私がチネイザンを通して一番大切にしていることがあります。
私は、身体の声を聞くことをゴールにはしていません。
身体の声に耳を澄ませたその先で、
「私はどうしたい?」と、自分自身に問いかけられるようになること。
そして、その答えを大切にしながら、自分らしく歩いていけること。
チネイザンは、そのためのきっかけをつくる時間だと思っています。
私がタオのチネイザンに惹かれた理由
現在、「チネイザン」と呼ばれるものには、さまざまな流れや考え方があります。
マスター・チアのタオの教えを基盤としたチネイザン。
そこから発展したさまざまな腹部へのアプローチ。
そして、それぞれのセラピストが経験を重ねながら届けているチネイザン。
私自身も、タオのチネイザンだけではなく、さまざまな腹部へのアプローチを学んできました。
また、セラピストとして、身体だけを見るのではなく、その人全体を感じながら向き合うことを大切にしてきました。
その中で、タオのチネイザンに出会い、私が強く惹かれたものがあります。
それが、「氣」という考え方でした。
タイ古式でも「SEN(セン)」というエネルギーラインの考え方があります。
そのため、「氣」という言葉自体は、以前から知っていました。
でも、タオのチネイザンを学ぶ中で、私は初めて「氣」というものを、知識ではなく自分自身の身体で感じる経験をしました。
昨年、タオガーデンで学んだ際、モデルとしてユタ先生から腎(臓)への施術を受ける機会がありました。
施術自体は、とても軽いタッチでした。
けれど、その後すぐに身体の奥から感じるような重さや、深いだるさが出てきました。
階段を降りて自分の場所へ戻る時には、一日身体を動かした後のような感覚でした。
その時、私は不思議と、
「身体には、目に見えるものだけではない、もっと深い部分があるのかもしれない」
と感じました。
それまで学んできた身体への知識や技術。
そして、人を全体として見るという姿勢。
そこに加えて、タオのチネイザンを通して感じた「氣」という視点。
その奥深さに、私は強く惹かれました。
もちろん、「氣」の感じ方や捉え方は、人によってさまざまだと思います。
でも、私自身がこの身体で感じた経験は、チネイザンを届けていきたいと思う大きな理由のひとつになっています。
お腹に触れるということ
お腹は、とても大切で繊細な場所です。
施術では、その方の状態を感じながら、丁寧に触れていきます。
心地よいと感じる場所もあれば、身体の状態によっては強い感覚や痛みを感じる場所もあります。
大切なのは、痛みを我慢することでも、無理に変えようとすることでもありません。
その時の自分の身体を感じること。
「ここが緊張していたんだ」
「私はこんなにも頑張っていたんだ」
そんな気づきにつながる時間を大切にしています。
私がお腹に触れる時に思うこと
お客様のお腹に触れる時、私はいつも思います。
「ここまで来てくださってありがとうございます」
そして、
「大切な身体に触れさせていただきありがとうございます」
という気持ちになります。
お腹は、その人がこれまで生きてきた時間を抱えている場所なのかもしれません。
頑張ったこと。
我慢したこと。
嬉しかったこと。
そのすべてを抱えながら、今日まで歩いてきた身体。
だからこそ、丁寧に向き合いたいと思っています。
チネイザンを通して届けたいもの
チネイザンを受けた方から、
「よく眠れました」
「自分をもっと大切にしようと思いました」
「前を向く勇気が出ました」
そんな言葉をいただくことがあります。
私は、施術によってその人を変えることはできません。
でも、自分自身と向き合うための時間に寄り添うことはできます。
チネイザンも、タイ古式も、アロマトリートメントも、すべては手段です。
私が届けたいものは、
身体に意識を向けることで、自分自身とつながり直す時間
そして、
「私はどうしたい?」という問いを、自分に向けられるようになること
です。
忙しい毎日の中で、いつの間にか自分のことを後回しにしてしまうことがあります。
周りのことを優先して、頑張ることが当たり前になっている方。
少し立ち止まって、自分自身の声を感じる時間を持ちたい方。
身体を通して、今の自分と向き合ってみたい方。
そんな方に、チネイザンという時間を届けられたら嬉しいです。
relaxation salon ShinRynで大切にしていること
relaxation salon ShinRynでは、チネイザンをはじめ、タイ古式マッサージやアロマトリートメントを通して、心と体がふっとほどけて「私」に戻れるような時間を大切にしています。
施術を受けることは、何かを頑張るためではなく、自分自身を大切にするための時間。
お腹に触れ、身体の感覚を感じながら、今のあなたに必要なものを一緒に探していけたらと思っています。
もし、今の自分に少し立ち止まる時間を贈りたいと思った時は、ぜひShinRynへお越しください。
あなた自身とつながり直す、小さなきっかけになれたら嬉しいです。。